電気代の高止まりが続くなか、「マイホームの電気代をどう抑えるか」は多くの家庭の悩みどころだと思います。我が家もオール電化+太陽光で暮らしていますが、住みはじめてから「設定や契約をちょっと見直すだけで、けっこう変わるんだな」と実感する場面が何度かありました。

正直に言うと、入居当初は標準設定のまま放置していて、「もっと早く見直しておけばよかったな…」と感じた部分もあります。この記事では、そんな反省も含めて、電気代を抑えるための工夫を、手をつけやすいものから順に紹介します。大きな設備投資をしなくても効くものが中心なので、よければ参考にしてみてください。

エコキュートの沸き上げ時間を見直す

オール電化の家で効きやすいのが、エコキュートの沸き上げ時間の設定です。エコキュートは、電気が安い夜間の時間帯にお湯を沸かしてためておく仕組みなので、「いつ沸かすか」で電気代が変わってきます。

  • 契約している電力プランで、電気が一番安い時間帯を確認する
  • 沸き上げを、その安い時間帯に寄せる
  • 使用量を学習して自動で最適化してくれるモードがあれば活用する

ポイントは、自分の契約プランの「一番安い時間帯」に合わせること。標準設定のままだと、必ずしも最安の時間帯とそろっていないことがあります。我が家もここを合わせていなかった時期があり、見直したら多少の差が出ました。設定を一度確認しておくだけなので、まずここから手をつけるのがおすすめです。

電力会社・料金プランを見直す

オール電化向けのプランは、年々内容が変わっています。電気代が上がっている今は、契約プランが自分の生活スタイルに合っているか、あらためて確認しておく価値があります。

  • 中部電力エリアなら「スマートライフプラン」と「3時間帯別電灯」などを比較
  • 関東エリアなら「夜トク8」と「スマートライフL」などを比較
  • 料金単価だけでなく、燃料費調整額や再エネ賦課金の扱いもあわせて確認

在宅時間や、洗濯・調理をする時間帯によって、どのプランが向くかは変わります。「夜に電気を使うことが多い家」と「昼に在宅している家」では、最適なプランが違ってきます。年に1回くらいのペースで、わが家の使い方に合っているか見直すとよいと思います。

太陽光を「自家消費」に寄せる

太陽光を載せている家なら、太陽光発電は元が取れるのかでも触れたように、売電価格が下がっている今はつくった電気を自分の家で使う(自家消費する)ほうが、メリットを感じやすくなっています。卒FIT後はとくにそうです。

  • 食洗機や洗濯機を、タイマーで昼間(発電している時間帯)に動かす
  • 掃除機やドライヤーなど、消費電力が大きめの家電も、できれば昼に使う
  • エコキュートを昼間の沸き上げに切り替える運用も検討する

最近のエコキュートには、天気予報や日射量と連動して昼間に沸き上げる機能(いわゆる「おひさまエコキュート」など)を備えた機種もあります。晴れた日は太陽光の余剰でお湯を沸かす、という運用がしやすくなっています。買い替えのタイミングなら、こうした機能の有無もチェックしておくとよいかもしれません。

待機電力を減らす

地味ですが、積み重なると効いてくるのが待機電力です。使っていない機器が少しずつ消費している電力をカットする、という考え方です。

  • 長時間使わないテレビ・レコーダーは主電源から切る
  • 使っていない部屋のWi-Fi中継器などは電源を切る
  • スイッチ付きの電源タップで、まとめてオン・オフできるようにする

スマートプラグ(SwitchBotなど)を使えば、外出時にまとめてオフにすることもできます。ただ、待機電力の削減は1台あたりの効果は小さいので、「やりすぎて生活が不便になる」と続きません。無理のない範囲で、効果の大きそうなところから取り入れるのがよいと思います。

エアコンの使い方を工夫する

エアコンは、家庭の電気使用量のなかでも大きな割合を占める家電です。使い方しだいで差が出やすいので、いくつかコツを挙げておきます。

  • 冷房は26〜28℃を目安に、サーキュレーターで空気を循環させる
  • 暖房は20〜22℃を目安に、加湿で体感温度を上げる
  • フィルターはこまめに掃除する(目安は2週間〜1か月に1回)

よく「つけっぱなしのほうが得」と言われますが、これは条件しだいです。エアコンは室温を設定温度まで一気に変えるときに最も電力を使うため、短時間(おおむね30分〜1時間程度)の外出ならつけっぱなしのほうが有利なことが多い、とされています。一方で、2〜3時間以上家を空けるなら、いったん消したほうが安くなる傾向があります。「常につけっぱなしが正解」ではなく、外出時間と外気温で判断するのがよさそうです。

なお、電気代の記事でも触れたように、断熱性能の高い家ほど、いったん快適な室温になれば保ちやすく、つけっぱなし運用との相性がよくなります。フィルター掃除については、環境省の情報でも、定期的な掃除で消費電力を数%抑えられるとされています。地味ですが、効果のわりに手間が少ない工夫です。

照明のLED化と使い方

築年数が浅い家ならほぼLEDだと思いますが、念のため確認しておきたいところです。

  • 白熱灯・蛍光灯が残っていればLEDに替える
  • 玄関・廊下・トイレなど、つけっぱなしになりがちな場所はセンサーライトにする
  • リビングは調光・調色機能を使い、時間帯に合わせて明るさを抑える

照明計画そのものについては、電気配線・コンセント計画でも触れているので、これから建てる方はあわせてどうぞ。

冷蔵庫を見直す

冷蔵庫も、24時間動き続けるため家庭の電気使用量の上位に入ります。日々の使い方でできる工夫は次のあたりです。

  • 設定温度を「強」から「中」にする(夏場以外)
  • 詰め込みすぎず、冷気が回るように整理する
  • かなり古い場合は、買い替えたほうがトータルで安くなることもある

省エネ性能は年々上がっているので、10年以上前のモデルを使っている場合は、最新機種に替えると消費電力がかなり下がることがあります。とはいえ、買い替えには本体価格もかかります。「電気代の差」と「買い替え費用」を見比べて、まだ使えるなら無理に替えなくてもよいと思います。

補助金・キャンペーンを活用する

見落とされやすいのが、補助金やキャンペーンです。とくに給湯器まわりは、国の制度が用意されている年があります。

  • 高効率給湯器の買い替え補助(2026年は「給湯省エネ2026事業」。エコキュートは性能に応じて基本7万円〜、古い電気温水器などの撤去加算を含めると1台あたり最大十数万円程度)
  • 省エネ家電への買い替えで、自治体独自のポイント・補助が出るケース
  • 電力会社の乗り換え・紹介キャンペーン

補助金は国・自治体ともに年度ごとに内容が変わり、予算に達すると終了します。金額や条件、対象機種の要件(インターネット接続が必須になっているなど)も変わるので、買い替えを考えるタイミングで最新情報を確認するのが確実です。給湯省エネ事業の場合、申請は登録事業者が代行する仕組みになっている点も覚えておくとスムーズです。

まとめ|「設定・契約・習慣」の見直しから

電気代は、大きな設備投資をしなくても、設定の見直し・契約プランの確認・日々の習慣で変わってくる部分があります。効果の出方は家庭の使い方や住まいの性能によってかなり差があるので、「いくら下がる」と断言はできませんが、まずは手をつけやすいエコキュートの設定とプランの確認あたりから始めると、変化を感じやすいと思います。

我が家も、こうした工夫を少しずつ組み合わせてきました。入居後のちょっとしたチューニングで差が出る部分なので、これから家を建てる方も、住みはじめてから一度見直してみてください。


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