ドラム式洗濯乾燥機の買い替えを検討すると、「パナソニックが定番と聞くけれど、東芝も評判がいい。実際どちらを選べばいいの?」と迷う方は多いと思います。

我が家も約10年使ったパナソニックのドラム式洗濯乾燥機が故障し、家電量販店で実機を見比べてきました。この記事では、店頭で比較して分かった2機種の違いと、カタログ値の裏付け、価格交渉で感じたことをまとめます。

比較した2機種と店頭価格

実際に店頭で見比べてきました(パナソニック NA-LX113EL|税込208,890円)

比較したのは、どちらもヒートポンプ乾燥を搭載した現行モデルです。価格は私が見た時点の店頭表示価格(税込)で、時期や店舗によって変わります。

パナソニック NA-LX113EL 東芝 TW-127XM5
洗濯容量 11kg 12kg
乾燥容量 6kg 7kg
乾燥方式 ヒートポンプ ヒートポンプ
店頭価格 208,890円 184,800円

価格差は約24,000円。しかも安い東芝のほうが容量は一回り大きい、という状況でした。「これはもう東芝一択では?」と思ったのですが、仕様を見比べると、そう単純ではないことが分かってきます。

同じ「ヒートポンプ式」でも、性能はけっこう違う

パナソニックの値札。洗濯〜乾燥の消費電力量は945Wh、所要時間は約1時間59分〜

 

「どちらもヒートポンプ式なら中身も同じようなものだろう」と思っていましたが、カタログ値(定格の洗濯〜乾燥、標準コース)を並べると差がはっきり出ました。

パナソニック 東芝
洗濯〜乾燥の目安時間 約119分(約2時間) 約89分(約1時間半)
消費電力量 約945Wh 約1330Wh
電気代の目安(31円/kWh) 約29円 約41円

東芝は約30分早く仕上がる代わりに、消費電力量は約4割多い。1回あたりの電気代の差は約12円で、毎日1回使うと年間で4,000円強の差になる計算です。

さらに面白いのが「節電モード」です。両機種とも節電寄りのモードを持っていて、そのときの消費電力量はパナソニック約680Wh・東芝約670Whと、ほぼ同じ水準まで下がります。ただし所要時間はパナソニック約192分・東芝約215分と、どちらも3時間超に伸びます。

つまり2機種の違いは「省エネ技術の優劣」というより、標準モードの味付けを省エネ寄りにするか、時短寄りにするかという設計思想の違いなのだと理解できました。

なぜ差が出る?店員さんに聞いた設計思想の違い

店員さんに聞いたり調べたりしたところ、同じヒートポンプ式でも、コンプレッサーの出力・風量・ドラムの回転制御・温度設定などの組み合わせで性格が変わるとのことでした。

  • パナソニック:省エネと衣類へのやさしさを重視。低めの温度でじっくり乾かす方向。
  • 東芝:乾燥スピードを重視。パワーをかけて短時間で仕上げる方向。

「ヒートポンプ式かどうか」だけで判断せず、乾燥時間と消費電力量をセットで見比べるのが大事だと感じました。

容量と設置サイズの違いは要チェック

東芝の値札。洗濯12kg・乾燥7kg、洗濯〜乾燥は約1時間29分〜。本体は一回り大きい

東芝は洗濯12kg・乾燥7kgと、パナソニック(11kg・6kg)より一回り大きいモデルでした。子どもの洗濯物が多い4人家族以上なら、乾燥容量の1kg差は効いてきます。

ただし、本体も一回り大きくなります。

パナソニック 東芝
本体幅 604mm 645mm
高さ 1011mm 1060mm
質量 約77kg 約88kg

幅は約4cm、高さは約5cm違います。防水パンの内寸や蛇口の高さ、搬入経路(廊下・ドア幅)によっては、そもそも設置できない場合もあるので、店頭に行く前に設置場所の採寸をしておくのがおすすめです。

価格差2.4万円は交渉で縮む?

東芝は「2025年モデル・在庫処分」税込184,800円。ネット同時契約でさらに最大40,000円引きの表示も

私が一番気になったのはここでした。店員さんとやり取りして感じたのは、「本命の機種名と、迷っている理由(価格差)を素直に伝える」のが一番話が早いということです。実際、「パナソニックが欲しいけれど、この価格差なら東芝に傾いている」と伝えると、値引きの相談に乗ってもらいやすい雰囲気でした。

また、本体価格だけでなく総額で考えるのも大事です。

  • 設置費・搬入費:無料の店と有料の店があります。
  • リサイクル料金:古い洗濯機の引き取りに、リサイクル料金2,530円+収集運搬料(店舗により1,500〜3,000円程度)がかかります。
  • 延長保証:ドラム式は修理費が高額になりがちなので、5年〜10年の延長保証はつける価値があると感じます。
  • 他店・ネットの価格:比較材料として提示すると交渉しやすくなります。

時期でいえば、決算期(3月・9月)や、新モデル発売直後の型落ち品はとくに値引きが出やすいタイミングです。

10年使った経験から。故障と寿命のこと

前の機種(パナソニック)は乾燥性能に満足していましたが、10年の間にヒートポンプの交換・水漏れ・電源が入らないといった故障が重なり、買い替えを決めました。

ちなみに直近のヒートポンプ修理は税込46,860円。同じ故障が約2年前にも起きていたうえ、この修理の1週間後には電源基盤も故障(約25,000円)。約1週間で7万円超の修理費がかかり、「また別の場所が壊れるなら、買い替えたほうが安心」と踏ん切りがつきました。

ドラム式洗濯乾燥機の寿命は一般に10年前後といわれます。修理部品の保有期間も製造終了から6〜7年程度が目安なので、10年を超えたあたりからは「修理より買い替え」が現実的になってきます。我が家も「直しながら使う」より、電気代の安い新しい機種に替えるほうが合理的と判断しました。

どちらが向いているか|私の結論

店頭で比較して感じた向き・不向きは、こんな整理です。

パナソニック(NA-LX113EL)が向いている人

  • 電気代・省エネを重視したい
  • 夜間に回すことが多く、標準モードでの省エネ性がほしい
  • 設置スペースがコンパクト(幅604mm)

東芝(TW-127XM5)が向いている人

  • とにかく早く乾かしたい(1日に2回以上回す日がある)
  • 子どもの洗濯物が多く、容量重視
  • 価格を抑えたい

乾燥のある暮らしそのものについては、乾太くんとドラム式乾燥の比較記事も書いているので、乾燥方式から迷っている方はあわせてどうぞ。

まとめ|スペック表だけでは分からないことが多い

今回、実際に店頭で比較して感じたのは「カタログの数字と、触って分かることの両方が大事」ということでした。ドアの開き方向や操作パネルの見やすさ、乾燥フィルターの掃除のしやすさ、洗剤自動投入タンクの位置などは、実物を触って初めてピンときます。

ドラム式洗濯乾燥機は20万円前後する高額家電です。ネットの最安値だけで決めず、一度は店頭で実機を触り、設置サイズを確認したうえで、納得して選ぶことをおすすめします。

※本文中の仕様値は各社公式サイトのカタログ値(定格洗濯乾燥・標準コース)、電気代は目安単価31円/kWhで計算した概算です。価格は2026年7月時点で私が確認した店頭価格であり、変動します。

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