ドラム式洗濯乾燥機は20万円前後する高額家電です。だからこそ、同じものを買うなら少しでも安く買いたいもの。私も買い替えのとき、家電量販店で実際に価格の相談をしてきました。

ただ、いきなり「値切る」のはおすすめしません。この記事では、値引き交渉の前にやるべきことと、そのうえで値引きを引き出しやすいコツを、実体験を交えてまとめます。

まず「価格差の理由」を店員さんに素直に聞く

交渉の前提として一番大事なのは、価格差がなぜ生まれているのかを、店員さんに素直に聞くことだと思っています。

一見同じように見える2台でも、中身はけっこう違います。たとえば乾燥の省エネ性能がまるで違うこともありますし、逆に基本性能はほぼ同じで、発売時期が違う・液晶パネルが付いている・ネットにつながるといった差で価格差がついているだけ、ということもあります。

大事なのは、その機能が自分に必要かどうかです。欲しい機能なら高いほうを選べばいいし、不要ならその機能のぶん高いモデルは避ければいい。まず価格の理由を正しく把握することが、納得のいく買い物への第一歩です。私も実際、パナソニックと東芝で悩んだときは、価格差の中身を店員さんに教えてもらって判断しました(その内容は実機比較の記事にまとめています)。

説明に納得できないときは、店・日・人を変えて聞く

もうひとつ知っておきたいのが、店員さんによって知識に差があるということです。同じ商品でも、詳しい人とそうでない人がいます。

説明を聞いてどうも腑に落ちない、という場合は、店舗や日を変えて別の店員さんに聞いてみるのがおすすめです。同じ質問でも、違う角度の答えが返ってきて、判断材料が増えることがあります。

やりがちなNG|いきなり値引き交渉に入る

逆に避けたいのが、いきなり値引き交渉から入ることです。価格だけに意識が向きすぎると、本来自分に合っていた機種を見落として、誤った選択をしてしまいかねません。

特に気をつけたいのが、ネットショップの価格をそのまま見せて比較することです。ネット専業店は店舗の運営コストがかからないぶん価格が安いことが多く、関係性のないまま「ネットでは◯◯円だった」と伝えても、「うちではその価格は無理です」と一蹴されてしまいがちです。まずは機種選びと信頼関係、というのが遠回りに見えて近道だと感じます。

そのうえで、値引きを引き出しやすい5つのコツ

① 店のセール時期を狙う

洗濯機の新モデルは9〜10月に発売されることが多く、価格はそこから1年かけて下がっていきます。つまり新モデル発売の直前(夏〜初秋)に、型落ちになる現行モデルが底値になりやすいのが狙い目です。

加えて決算期(3月・9月)も狙い目。店舗が在庫を減らして売上を伸ばしたい時期で、とくに在庫として抱えている商品は大きな値引きの対象になりやすくなります。

② 公式オンラインショップの価格を提示する

実は同じ量販店でも、公式オンラインショップと実店舗で価格が違うことがしばしばあります。そういうときは「この商品を、御社の公式ネットショップで見て探しているんですけど」と伝えると、その価格まで下げてくれることがほとんどです。

前の項で「ネット価格の提示はNG」と書きましたが、これはネット専業店の価格の話。たとえばビックカメラとヨドバシカメラのように、ライバル関係にある量販店同士の公式オンライン価格であれば、相談に乗ってもらえることもあります。価格差があれば、聞いてみる価値はあります。

③ セット買い・まとめ買い

冷蔵庫やエアコンなど、他の家電と同時に買うと、単品では出ない値引きが出やすくなります。金額が大きいほど店舗側の裁量も広がるためです。引っ越しや新築のタイミングは、まとめ買い交渉の絶好機です。

④ 相見積もりをとる(ただし個人的には非推奨)

 

王道はやはり相見積もりです。近隣の量販店を2〜3店回り、「◯◯電機では総額◯◯円でした」と具体的な数字で伝えると、対抗してもらえる可能性が上がります。ポイントは次の3つです。

  • 見積書やアプリの画面など「証拠」を見せられる形にする:口頭だけより説得力が段違いです
  • 型番を正確に合わせる:1文字違いの類似型番(量販店専用モデル)だと比較になりません
  • 最後に買いたい店で交渉する:対抗値引きは「その場で決めてくれるなら」が条件になりがちです

ただ、正直に言うと私は相見積もりはあまりおすすめしません。洗濯機で動く金額は、がんばってもせいぜい数千円、多くて1万円程度。そのために何店舗も回る時間と労力を使うのは、少しもったいないと感じる派です。ここは価値観次第なので、労力を惜しまない方には有効な手です。

⑤ 店のクレジットカード・アプリ会員

量販店の自社クレジットカードは、入会でポイント還元率が上がったり、入会特典の割引が付いたりします。高額家電の購入時ほど効果が大きいタイミングです。

  • 還元率アップ分は実質値引きと同じ(20万円なら数千円〜1万円規模)
  • 年会費の有無は確認を。使わないなら初年度で解約も選択肢
  • アプリ会員限定クーポンが使えることもあるので、来店前にアプリを入れておく

注意|「メーカー指定価格」の商品は値引きできない

パナソニックの値札。「メーカー指定価格での販売となります。ポイント付与・各種割引 対象外」と明記されている

最近とくに気をつけたいのが、「メーカー指定価格(指定価格制度)」の商品です。これはメーカーが販売価格を指定し、売れ残った在庫はメーカーが引き取る代わりに、店頭では値引きやポイント付与ができない、という仕組み。パナソニックなどが一部モデルで導入しています。

実際、私が店頭で見たパナソニックの値札にも「メーカー指定価格での販売となります。ポイント付与・各種割引 対象外」とはっきり書かれていました。こうした商品は、どれだけ交渉しても値引きは出ません。価格が動かせないぶん、設置費・リサイクル・延長保証・ポイント(対象なら)など、周辺の条件で交渉するのが現実的です。

まとめ|最安は通販、でも高額だからこそ店舗の価値もある

身もふたもない話ですが、とにかく最安値で買いたいなら、価格.comなどで調べて通販で買うのが一番安いことが多いです。

ただ、20万円前後の高い買い物です。冒頭に書いたように、機能や特徴の説明を受けられる、実物でサイズ感を確認できる、万が一の初期不良にもスムーズに対応してもらえる——といった、店舗ならではのメリットも大きい。価格だけでなくトータルで考えて、納得のいく買い物にしてほしいと思います。

まず価格差の理由を聞く、いきなり値切らない、そのうえでセール時期や公式EC価格・セット買い・カード特典を組み合わせる——この順番で臨めば、無理な交渉をしなくても、納得感のある価格に落ち着きやすいはずです。

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