キッズスペースの作り方 リビング併設が正解?
注文住宅を検討していると、「キッズスペースって必要?」という疑問が出てくることがあります。子ども部屋とは何が違うのか、どこに作ればいいのか、迷う方は少なくありません。
この記事では、キッズスペースの基本から、設計のポイント・後悔を防ぐための考え方まで整理してご紹介します。
~この記事の内容~
キッズスペースとは?
キッズスペースとは、リビングやダイニングの横などに設ける、子ども専用の遊びスペースのことです。広さは2〜4畳程度が一般的で、おもちゃを広げて遊んだり、絵を描いたりできる小さな空間です。
子ども部屋のように完全に独立しているわけではなく、親の生活空間のすぐそばに配置するのが特徴です。
子ども部屋との違い
キッズスペースと子ども部屋の大きな違いは、親の視界に入るかどうかです。
キッズスペースは特に子どもが小さい時期に活躍します。親が料理や洗濯をしながらでも子どもの様子を確認できるので、安心感があります。
一方で、子どもが小学校中学年以降になると、友達を呼んで遊んだり、自分の部屋にこもりたくなったりと、使われなくなるケースも多いです。この点を踏まえず設計してしまうと、「せっかく作ったのに…」となりやすいので注意が必要です。
キッズスペースを作るときのポイント
設計時に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
リビング・キッチンから視線が通る位置に配置する
キッズスペースは親の視界に入ることが前提です。キッチンやダイニングから自然に見渡せる位置に配置することで、調理中や食事中でも子どもの様子を把握できます。壁や扉で視線が遮られてしまうと、せっかくの「リビング横」の意味がなくなってしまいます。
収納スペースは多めに確保する
おもちゃ・絵本・子ども用の衣服など、子どものものは想像以上に増えます。収納が不足すると、おもちゃが床に散乱して片付けが追いつかなくなります。
「これくらいあれば足りるだろう」と思った量より、1〜2割多めに収納スペースを確保しておくのが無難です。可動棚にしておくと、子どもの成長に合わせて中身を変えやすくなります。
安全面を最初から設計に組み込む
小さい子どもが使うスペースなので、安全対策は後付けではなく設計段階から織り込むのが理想です。
- 段差なし:転倒・落下のリスクを減らす
- 角レス:家具や建具の角をなくす、またはコーナーガードを設置
- 柔らかい床材:畳・ジョイントマット・ラグなど、転んでも衝撃が少ない素材を選ぶ
後悔を防ぐために考えておきたいこと
キッズスペースでよくある後悔のひとつが、「子どもが大きくなったら使わなくなった」というものです。乳幼児期を過ぎると、子ども部屋や友達の家で遊ぶようになり、リビング横のキッズスペースが物置になってしまうことも。
設計の段階で、「子どもが使わなくなったあとどうするか」をイメージしておくことが大切です。
- 仕切り戸を設置しておく:引き戸などで個室化できるようにしておくと、将来的に独立した部屋として使えます
- プラス1部屋として活用できる設計にする:趣味部屋・ワークスペース・来客用の寝室など、用途の幅を持たせる
- コンセントや照明を整えておく:将来的な使い方に備えて、最低限の設備を最初から入れておく
「キッズスペースとしての期間は意外と短い」という前提で考えておくと、設計の判断が変わってくるかもしれません。
おすすめの設計プラン:4畳の畳コーナー+低い収納
個人的に「これが現実的なバランスだな」と感じているのが、4畳程度の畳コーナー+壁面収納の組み合わせです。
畳を選ぶ理由は、転んでも痛くないから。フローリングにジョイントマットを敷くより、見た目もスッキリします。また、畳コーナーはキッズスペース以外の用途にも使いやすいのが大きなメリットです。
- 来客用のくつろぎスペースとして
- 祖父母が泊まるときの寝室として
- 洗濯物を畳む・アイロンをかけるなどの家事スペースとして
- 昼寝スペースとして
- さらには将来の介護スペースとして
子どもが使わなくなった後も、家族の生活の中で自然と出番が生まれます。「キッズスペース専用」ではなく、家族の状況に合わせて使い方が変わる部屋として計画しておくと、長期的に活用しやすいです。
あわせて、和室・畳コーナーの詳しい解説記事も参考にしてみてください。
まとめ
キッズスペースは、乳幼児期から小学校低学年にかけて活躍するスペースです。設計時は「視線が通る位置・収納の多さ・安全面」の3点を意識しておくと、使いやすい空間になります。
一方で、使わなくなった後のことを考えておかないと、空き部屋になってしまうリスクがあります。仕切り戸の設置やプラス1部屋としての活用をあらかじめ想定しておくと、後悔が少なくなるかもしれません。
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