注文住宅の屋根材選び
いざ家を建てるとなったときに、意外に悩ましいことの一つが屋根材です
私もマイホームを建てるまでは、屋根材の種類やメリデメを考えたことがありませんでした
しかしながら、選ぶ素材によって「見た目」も「性能」も意外と大きく変わります
この記事では、サクッと10分程度で、屋根材について最低限の知見がつくようにまとめていますので、屋根材について知りたい人はぜひ最後まで読んでいってください
それでは、さっそく始めていきます🏡
~この記事の内容~
屋根材の主な種類
現在、多くのハウスメーカで採用されている屋根材は、大きく分けると以下の5つです

瓦 -かわら-
画像引用元:https://www.nilim.go.jp/lab/hcg/yanegawara/kawara_qa01.htm
瓦(かわら)は、古くから日本の家屋に使われてきた伝統的な屋根材です
燃えにくく(周囲に延焼しにくく)、また台風などでも飛ばされず湿気にも強い、さらに、耐久性がずば抜けていてとにかく長持ちするため、日本の風土や気候に合っているのが理由だそうです
現代においても瓦は、トップクラスの耐久性を持つ屋根材です
一般的に瓦自体は30〜50年以上、場合によってはそれ以上持つと言われ、しかも塗装が不要なので、「屋根の塗り替え」という大きなメンテナンスがほぼ必要ありません
また、断熱性や遮音性にも優れます。夏の直射日光の熱を伝えにくく、雨音も室内に響きにくいんです
一方で、瓦屋根は地震に弱いイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、現在はその弱点はほぼ気にしなくてよいといわれています
昔は瓦屋根の重量による倒壊や、瓦が落下してケガをするリスクが確かにあったようですが、現在の瓦屋根は、昔とはまったく別物です
瓦1枚1枚を釘やビスで固定し、また防災瓦(引っかかり構造)が主流で落下のリスクは大幅に小さく、また今の住宅は耐震等級2〜3が標準でとても頑丈であり、過度に心配する必要はありません
では瓦屋根のデメリットは何かというと、一番はズバリ価格です
瓦屋根はほかの屋根材と比較して、高級な部類になり、初期費用で数十万円〜場合によっては100万円以上差がでることもあります
また現代的でモダンな住宅にはどうしても馴染みにくいところがあり、人によっては、デザイン的にアウトな方もいるかと思います
スレート屋根 -化粧スレート-
画像引用元:https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/shohin_shosai.jsp?id=485
スレートとは、いわゆる「コロニアル」「カラーベスト」 と呼ばれる屋根材です
セメントと繊維素材を高圧で成型し、塗装を施して作られ、現在の日本の住宅で最も採用率が高い屋根材でもあります
スレート屋根の特徴はまず見た目がシンプルです。つまり主張しすぎず、和風・洋風・モダン、どんな家にも合わせやすいです
また採用コストが低いのもポイントです。スレート材は材料費が安いだけでなく、軽くで丈夫なため、施工費も比較的安価に抑えられます
ただし、スレート屋根は定期的な塗装メンテナンスが必須です
スレート屋根は塗装で防水性を保つ屋根材です。そのため塗装メンテナンスを怠ると見た目の劣化だけでなく、雨水が侵入し、家自体がダメになる大変な事態を招きかねません
さらに塗装をしていても、素材の劣化は進む&もともと割れやすい素材であるため、30年前後で葺き替えを検討するケースが多いです
ですので、長期的なランニングコストを加味した場合、決して安いとは言い切れない点に注意が必要です
ガルバリウム鋼板

画像引用元:https://yane-miyaken.com/column/oyakudachi/p6137/
ガルバリウムは、アルミと亜鉛の合金でできた金属素材で、一言でいうとトタン屋根の完全上位互換です。
軽くて耐久性が高いのが大きな魅力です。耐用年数は30年以上ともいわれており、瓦ほどでなくても、実用上、十分に高耐久です
また飛来物などに対しても、スレート屋根のように割れる心配がありません
初期コストも、ちょうどスレート屋根と瓦屋根の間くらいです
長期的なメンテナンスコストも加味した場合、初期費用と耐久性のバランスが最も良く、現代の家づくりにおいて非常に合理的な選択肢です
ただし、デメリットもあります
最も気になる点は、断熱性、遮音性の低さです
そのため、追加で断熱、遮音対策は必須となりますが、最近は断熱材一体型のガルバリウム鋼板も登場していますので、それを検討するのも良いかと思います
もう一つは、錆(さび)る可能性があることです
そのため、完全なメンテナンスフリーではなく、15年前後での定期的な塗装(防さび処理)が必要になり、特に塩害が懸念される地域では、より慎重な管理が大事になります
また割れには強くても、傷がつくとそこから錆が進行する可能性もあるため、耐久性への過信は禁物です
アスファルトシングル葺(ぶき)

画像引用元:https://j-renovation.com/types-of-roofing-material/asphalt-single/
アスファルトシングル葺とは、ガラス繊維を芯材に、アスファルトを染み込ませたシート状の屋根材を屋根に貼っていく施工方法のことです
アメリカでは非常に一般的で、住宅の屋根材として長年使われてきました
日本では馴染みの少ない屋根材ですが、実は性能面で優れた特徴も多いです
例えば、金属ではないのでガルバのように錆びず、柔らかい素材なのでスレートのように割れません
また表面の石粒がクッション的な役割を果たすことで、雨音も少ないといわれてますし、その独特な凹凸がデザイン的にもお洒落で洋風な家によくマッチします
一方で、防水構造の関係上、一定以上の勾配がない屋根には使えないことがデメリットです
また強風で飛びやすく、耐風性に劣ると言われますが、最近は接着剤(シングルセメント)の性能向上や、メーカーの耐風圧保証がついている製品も増えていますので、そういった製品を選択していくと良いと思います
コストや耐久性については、スレートとほぼ同等といわれており、長期的にみると経済的にはそこまで合理的ではない点も一緒です
太陽光パネル一体型

画像引用元:https://www.tesla.com/solarroof
太陽光パネル一体型とは、屋根材そのものが太陽光パネルになっているタイプのことです
屋根に太陽光パネルの設置する場合は、まずは屋根を施工し、そのあとにパネルを設置するのが一般的です
そのため、屋根全体に設置ができなかったり、家の景観が損なわれたりする場合があるほか、雨漏りの原因になる場合もあります
パネル一体型の場合は、理論上、そういった心配はなく、屋根形状に応じて、広い面積を発電に使いやすいほか、ぱっと見では、太陽光を載せているかわからず、外観デザインを損ないません
一方で初期費用は高くつきます。これはパネルを別で載せるよりも建築コストは上がるといわれています
またメンテナンスと交換が大変で、パネルの寿命(20〜30年後)が来た時、あるいは故障した時、「屋根ごと張り替え」に近い工事が必要になります
そのため、経済的合理性で見た場合は、現状では最も悪い選択肢になりえる可能性があります
で、結局どれを選べばいいの?
最後、どの屋根材を選ぶのが良いかという話しですけど、結論を出す前に下の資料を見てください

画像引用元:https://www.jhf.go.jp/about/research/tech/flat35_siyou.html
これは「フラット35」で有名な住宅金融支援機構から出ている、住宅仕様実態調査の調査結果で、最新の令和5年では半数以上がガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)が多く、次いで多いのがスレート屋根で、その後に瓦、空いてアスファルト、パネル一体と続いています
性能や経済的な合理性を考えると、ガルバリウム鋼板が人気なのも納得ですし、特にこだわりがないのであれば、ガルバリウム鋼板を選ぶのが最も無難でしょう
それで私の意見も参考までに延べると、私は瓦(かわら)推しです。ガルバは良いのですが、無機質な外観で、私は個人的好みとして木材などが見える有機的な外観を好みますので、そういった外観の家には瓦のほうが似合っているからです
一方で、それ以外の屋根材は、私なら選びません
スレート屋根やアスファルトシングル葺は、耐久性でほかの屋根材に劣り、長期でみた場合はコストもそれほど安くはなりませんし、太陽光パネル一体型は単純にまだ発展途上の商品だと思うからです
なので、まとめると、屋根材はガルバリウム鋼板か瓦にするとよいかと思いますが、あくまで私の意見としてはですので、皆さんのお考えの一助としていただければ幸いです
この記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました

