こんにちは、ぴーぴーまんです。
この記事では、外壁材5種類の特徴と価格について解説しています。
家づくりを始めると、他人の家の見方が変わってきますが、その一つが外壁材ですよね。
一口に外壁と言っても、素材、柄、色は多種多様であり、お洒落な外壁の家を見つけると、「あんな家に住みたいな」と憧れます。
一方であたりまえですが、外壁には、雨風をしのぐといった重要な役割がありますので、デザインだけでなくそういった機能面もしっかり把握しておく必要があります。
外壁を検討する上では、以下の3点を重点に検討するとよいかと思います。
1.初期費用
2.耐久性
3.メンテナンス性(塗り直し、目地交換等)
私が調べた結果をもとに記事をまとめていますので、是非参考にしていただければと思います。
外壁の種類とその特徴
今回紹介する外壁の種類は次の5つです。
①塗り壁
②窯業系サイディング
③タイル
④ガルバリウム鋼板
⑤気泡コンクリートパネル
早速、それぞれのメリット・デメリットを順番に見ていきましょう。
①塗り壁
昔から日本の住宅によく採用されている外壁で、モルタル外壁とも呼ばれます。
塗り壁は職人の手作業で塗っていくので、唯一無二で独特の風合いや重厚感があり、壁一面が統一された美しい仕上がりになります。また機能的に言えば、外壁材の中では比較的、防火性に優れた外壁になります。
ただ一方で、手作業で時間もかかるため、初期費用が高く、仕上がりも職人の腕により差がでます。また時間の経過とともに汚れやすく、ヒビ、コケが生えるといった劣化も起こります。特に明るい色は施工直後は綺麗ですが、排ガス等のヨゴレが目立ちますので注意が必要です。
メリット:見た目が良い、防火性に優れる
デメリット:初期費用が高い、ヒビ、コケ、汚れ等の劣化がしやすい
初期費用:0.8万円~1.5万円/㎡
②窯業系サイディング
(トヨタホーム webサイトより抜粋)
国内でいま一番多く採用されている外壁で、トヨタホームのSINCEシリーズでも標準の外壁になります。
外壁パネルを工場で生産し現場で張り付けていく工法で、大量生産による恩恵を受け、初期費用が安く、豊富なデザインやカラーが魅力です。
ただし耐久性は低く、一般的に15年程度で塗り直しや、目地の交換が必要になります。
目地とは、外壁と外壁の間にある柔らかいつなぎ目の部分のことです。
近年では性能も進化してきているため、課題の耐久性も改善されつつあり、モノによっては30年程度持つものもあります。
メリット:安い、デザインが豊富
デメリット:耐久性が低い
初期費用:0.5万円~0.8万円/㎡
③タイル
(LIXIL webサイトより抜粋)
その名の通り、外壁材にタイルを使用したものです。本物のタイルを使うことで高級感のある外観になります。様々なデザインや色の種類があり、最近では自浄作用などの機能付きもモノも選択できます。
経年で劣化することがなく、キズや汚れが目立ちやすい「塗り壁」や、キズがつきやすく、外壁材そのものが経年劣化しやすい「サイディング」などに比べると、その差は歴然とします。
一方で価格帯に幅はありますが、初期費用はとても高額です。またタイルは劣化しなくても下地は劣化します。放置すると地震や風に煽られた際に、剥離・落下リスクがあるので、定期的なメンテナンスは必要になります。また重いので耐震性では不利です。
メリット:高級感がある、いつまでも綺麗
デメリット:とても高額、下地のメンテナンスは必要、重い(耐震性で不利)
初期費用:1.5万円~5万円/㎡
④ガルバリウム鋼板
(ケイミューwebサイトより抜粋)
ガルバリウム鋼板とは、ガルバリウムという合金でメッキされた鉄のことです。
ガルバリウムでメッキされることで、錆びに強く、また塗り直しなどもそれほど必要としません。また軽くて丈夫なので、地震が来てもヒビが入ったり、割れたりもしません。初期費用はそれなりですが、メンテナンスの手間が少ないので、トータルでコストパフォーマンスに優れた外壁材です。
ただし、あくまでも金属なので絶対に錆びないわけではなく、キズが入るとそこから錆びが進行するので、早急に補修する必要があります。また海沿いなどの塩害地域では採用しないほうがよいとされています。デザインのバリエーションという点ではサイディング材に劣ります。
メリット:軽くて丈夫、メンテナンス含めて考えるとコスパがよい
デメリット:キズを放置すると錆びる、デザインに種類が少ない
初期費用:0.6万円~1.2万円/㎡
⑤気泡コンクリートパネル
(積水ハウスwebサイトより抜粋)
空気を含んだコンクリートの外壁です。一番の特徴はその厚みで、サイディング材と比較して何倍も厚みがあります。そのため、彫りが深く見た目に重厚感がでてかっこいいです。
機能面では耐火性に非常に優れる他、遮音性も高いので、都市部など隣家との距離が近い密集地に向いています。
積水ハウスのダインコンクリートが有名ですが、トヨタホームではエスパシオシリーズで選択できます。
メンテナンスとしては防水性を維持するため30年程度で塗り直しが必要です。
一方の欠点は重量で、気泡コンクリートパネルは重く、地震時では耐震面で不利になります。また施工もクレーン等を使っての作業となり、初期費用は高めです。
メリット:分厚く重厚感がある、耐火性が非常に高い
デメリット:重い(耐震性で不利)、初期費用が高い
初期費用:1万円~2万円/㎡
まとめ
以上、外壁材5種類の特徴と価格について紹介しました。
最後になりますが、外壁選びは実はハウスメーカ、工務店選びに直結する話でもあります。
近年、窯業系サイディングは多くのハウスメーカでの取り扱いが増えて生きている一方で、塗り壁を取り扱っているハウスメーカは少なくなってきております。
また気泡コンクリートパネルは重厚感があり、人気の外壁材ですが、とにかく重いため、採用できるのは元々の耐震性が高い鉄骨系の一部ハウスメーカに限られます。
折角、お気に入りの外壁材や、デザインを見つけてもこのように採用できない可能性もありますので、契約前に担当営業マンとよく確認しておく必要があります。
それでは今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。また他の記事でお会いしましょう。